ブログ 歯の豆知識
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こんにちは。伊丹市の歯医者 ヒカルノ歯科の院長 永原です。
インプラント治療を検討する際、多くの方が痛みについて不安を抱きます。インプラントは外科手術を伴う治療のため、「手術中や術後の痛みがどれくらいか」「治療期間はどのくらいかかるのか」「自分でも治療を受けられるのか」といった疑問が自然と湧いてくるでしょう。
今回は、インプラント治療における麻酔や術後の痛み、治療期間、手術中の様子など、よくある質問に丁寧にお答えします。不安を解消し、安心して治療を受けられるようにぜひ参考にしてください。
Q.インプラントの手術ではどのようなことをしますか?
インプラント手術は、局所麻酔下で行われる安全性の高い外科手術です。手術は以下のような流れで行われます。
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術前検査
いきなり手術をするのではなく、レントゲンや歯科用CTなどでの精密検査を経て治療計画が立てられます。治療計画をご説明し、ご納得いただいてから手術の日程を調整します。
2
局所麻酔
手術部位に局所麻酔を施します。これにより、治療中の痛みは完全に遮断されます。リラックス効果を高めるために静脈内鎮静法が使用されることもあります。
3
インプラント埋入
歯ぐきを切開してから顎骨に専用のドリルで穴を開け、そこにチタン製のインプラント体を埋め込みます。この工程は数ミリ単位の精度が要求されるため、慎重に行います。
4
縫合
インプラント体を埋めた後、歯ぐきを縫合して治療部位を保護します。この際、仮歯を装着する場合もあります。
Q.インプラントと抜歯どちらが痛いですか?
インプラント手術と抜歯のどちらが痛いかについては、患者様の感じ方に個人差がありますが、多くの場合「痛みの感じ方は似ている」と言われています。どちらも局所麻酔を使用するため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。抜歯は歯を引き抜く感覚がありますが、インプラント埋入は機械的な振動を感じる程度です。
術後に痛みを生じることはありますが、いずれも鎮痛剤で痛みを管理できるでしょう。どちらも適切なケアを行えば数日で痛みが和らぐことが一般的です。
Q.手術中に痛みはありますか?
インプラント手術では、局所麻酔が使用されます。この麻酔は治療部位の感覚を完全に麻痺させるため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。実際、患者様からは「思ったよりも痛くなかった」「歯の抜歯と比べてもそれほど痛みを感じなかった」という声が多く聞かれます。
また、どうしても手術への恐怖心が強い方は、静脈内鎮静法を併用することも可能です。これによりリラックスした状態で手術を受けることができ、処置中の記憶がほとんど残らないことも特徴です。特に緊張しやすい方や過去に歯科治療で辛い経験をした方には、適した選択肢であるといえるでしょう。
Q.手術後の痛みや腫れはどのくらいですか?
術後は麻酔が切れると軽度から中程度の痛みを感じることがあります。多くの場合、適切な鎮痛剤を服用すれば問題なくコントロール可能です。痛みのピークは術後1~2日で、3日目以降は和らいでいきます。歯の抜歯後の痛みに近い感覚と考えるとイメージしやすいでしょう。
また、術後は傷口や周囲が腫れることもありますが、これも一時的なものです。冷やすことで腫れを抑えることができ、通常1週間以内には落ち着きます。ただし、腫れや痛みが長引く場合は、必ず担当医に相談してください。
Q.痛みに敏感でも大丈夫ですか?
痛みに敏感な方や過去の治療で強い痛みを経験した方でも、インプラント治療は安心して受けられます。手術中や術後の経過についても細かくフォローしますので、不安な点があれば事前に相談しましょう。
Q.手術が怖い場合、どうすればいいですか?
手術に対する不安は多くの患者様が抱える共通の悩みです。しかし、インプラント治療は安全性が確立された医療行為であり、歯科医師も患者様の不安を軽減するための配慮を徹底しています。静脈内鎮静法の併用などにより、恐怖感を和らげることが可能です。不安な点があれば遠慮せず相談しましょう。
Q.静脈内鎮静法とは何ですか?
静脈内鎮静法とは、リラックスした状態で治療を受けられるようにするための鎮静方法です。この方法では静脈から鎮静剤を投与することで、治療中の不安や緊張を和らげることができます。完全に眠る全身麻酔とは異なり意識はある程度残るため、医師の指示に応じることが可能です。
特に、手術に対する恐怖心が強い方や、長時間の治療が必要な場合に適しています。治療
中の痛みや不快感を最小限に抑えながら、より快適にインプラント手術を受けることができる方法として、多くの患者様に選ばれています。
Q.インプラントの成功率はどのくらいですか?
インプラントの成功率は、患者様の健康状態や歯科医師の技術、使用されるインプラントの品質によって異なりますが、一般的には95%前後と言われています。特に口腔内の衛生状態が良く定期的なメンテナンスを受けている場合には、高い成功率が期待できます。
ただし、糖尿病や喫煙習慣がある方、顎の骨量が少ない方は成功率が低下する可能性があります。そのため、治療前の精密検査や術後のケアが非常に重要です。インプラント治療を成功させるためには、患者様ご自身の健康管理と歯科医院との連携が欠かせません。
Q.インプラントに寿命はありますか?
インプラントに明確な寿命はありません。一般的に適切な管理がなされていれば何年でもご使用いただくことが可能です。
逆に、十分なブラッシングなどがなされない場合には歯周病に感染してしまい保存不可能になることもあります。
ですので、ご自身の歯と同じように大切に扱って頂くことが大事になってきます。
インプラントを長持ちさせるためには、以下のポイントが重要です。
・毎日のセルフケア
プラークをしっかり除去するために、丁寧な歯磨きやデンタルフロスの使用を習慣にしましょう。
・定期的なメンテナンス
歯科医院での定期検診やクリーニングを受けることで、インプラント周囲の炎症やトラブルを早期に発見できます。
・生活習慣の改善
喫煙や過度の飲酒は、インプラント周囲の組織に悪影響を及ぼすため、控えることをおすすめします。
Q.術後の安静期間はどのくらいですか?
術後は24~48時間の安静が推奨されます。特に手術当日は身体を休め、無理のない範囲で過ごしましょう。
・食事
手術部位を刺激しないよう、柔らかい食事を心がけましょう。温かいものや硬いものは避けましょう。
・運動
激しい運動や長時間の入浴は避け、血行を刺激しないようにしましょう。
・口腔ケア
傷口の箇所以外は、いつも通りに歯磨きをしましょう。お口の中を清潔に保つことも、患部の治癒のために大切です。
Q.インプラント治療を成功させるために必要なことは何ですか?
インプラントは人工の歯ですが、天然の歯と同様に定期的なメンテナンスが必要です。歯科医院での検診やクリーニングを定期的に受けることでインプラントの周囲炎や歯周病を予防し、長期間快適に使用することができます。
患者様自身が治療について十分な理解を持ち、歯科医師と連携することが治療成功の鍵です。不安があれば早めに相談し、指示を守ることがインプラントを長持ちさせるための第一歩です。
まとめ
インプラント治療は外科手術を伴いますが、事前の準備や術後のケアをしっかり行えば、痛みや不安を最小限に抑えることができます。また、医療技術の進歩により、手術の安全性や成功率も非常に高くなっています。
治療について疑問や不安がある場合は、信頼できる歯科医院でしっかりと相談し、自分に合った治療計画を立てることが重要です。インプラント治療で失った歯の機能と見た目を取り戻し、自信を持った笑顔で日々を過ごしましょう。
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