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インプラントはどれくらいもつ?寿命と長持ちさせるケアのポイント
2025-09-17 カテゴリ:未分類

 インプラントはどれくらいもつ?寿命と長持ちさせるケアのポイント 

監修:医療法人ヒカルノ歯科・矯正歯科 院長/臨床歯周病学会認定医 永原 光 

こんにちは。伊丹市の歯医者 ヒカルノ歯科の院長 永原です。 

「インプラントは一生もつの?」「何年くらいでやり直しが必要?」といったご質問を、患者様からいただくことがあります。実際のところ、インプラントの寿命には明確な年数があるわけではなく、日々のケアや生活習慣、歯科医院でのメンテナンスによって大きく左右されます。 

適切に使えば10年、20年と長く機能することも多くありますが、ケアが不十分な場合は思ったより早くトラブルが起こることも。特に注意したいのが「インプラント周囲炎」など、歯ぐきの病気です。 

今回は、インプラントの寿命に影響する要因や、できるだけ長く快適に使い続けるためのポイントについて、歯科医師の視点からわかりやすくご紹介します。治療後の過ごし方に不安がある方も、ぜひ参考にしてください。 

【インプラントの寿命が縮む原因とは?】 

インプラントは人工物であるため「むし歯」にはなりませんが、歯ぐきや骨の状態が悪化することで寿命が縮まってしまうことがあります。特に注意したいのが「インプラント周囲炎」と呼ばれる炎症性疾患です。 

インプラント周囲炎は、いわゆる歯周病とよく似た病気で、歯ぐきの腫れや出血から始まり、進行するとインプラントを支えている骨が溶けてしまいます。自覚症状が少ないため、気づかないうちに重度に進行してしまうケースもあります。 

また、噛み合わせが適切でないまま使い続けると、インプラントに過度な力がかかり、ねじのゆるみや破損のリスクを高めてしまいます。特に歯ぎしりやくいしばりが強い場合には、医師の判断でナイトガード(マウスピース)を提案することもあります。 

日常の清掃が不十分だったり、喫煙の習慣がある方は、歯ぐきの血流が悪くなり、炎症が起こりやすい傾向にあります。糖尿病や骨粗しょう症といった全身疾患をお持ちの方も、インプラント治療後のリスクがやや高まるため、特に丁寧なケアと継続的な管理が必要です。 

このように、インプラントの寿命には多くの要素が関係しています。 

【インプラントを長く使うためにできること】 

インプラントを長く安定して使い続けるには、セルフケアと専門的な管理の両立が大切です。以下のポイントを意識することで、トラブルを防ぎやすくなります。 

・丁寧な歯磨きとホームケアの徹底

インプラントの周囲にプラークが残ると、歯ぐきに炎症が起きることがあります。歯ブラシに加えて、フロスや歯間ブラシを使い、細かい部分まで清掃しましょう。 

・定期的なメンテナンス(プロケア)

歯科衛生士によるクリーニングや検査を受けることで、インプラント周囲炎などの異常を早期に発見できます。3〜6ヶ月ごとの通院がおすすめです。 

・噛み合わせのチェックとナイトガードの使用

噛み合わせのズレは、インプラントに過度な負担をかける原因になります。歯ぎしり・食いしばりがある方は、就寝時にナイトガードを活用することで保護効果が期待できます。 

・喫煙や生活習慣病の改善

喫煙は血流を悪化させ、インプラント周囲炎のリスクを高めます。また、糖尿病・高血圧などの全身疾患も治癒を妨げる要因になるため、生活習慣の見直しも大切です。 

【治療後も大切なのは「予防」の意識】 

インプラントは治療が終わった時点で完成ではなく、「そこからが始まり」です。人工歯であるがゆえに虫歯にはなりませんが、歯周病に似た「インプラント周囲炎」には要注意。長く快適に使うためには、日々の予防が欠かせません。 

とくに大切なのは、“自分の歯とは違う”という意識を持ち続けることです。天然歯のように神経が通っていないため、炎症が起きても気づきにくく、気づいたときには深刻化していることもあります。 

そのため、予防に対する姿勢がインプラントの寿命を左右すると言っても過言ではありません。 

◎「見えない部分」への意識を持つ

◎「痛くない=問題がない」ではない

◎「歯科医院との継続的な関係」が大切 

こうした意識の積み重ねが、インプラントを10年、20年と保つことにつながります。 

当院では、治療後も患者様お一人おひとりに合わせて、メンテナンスの頻度や生活習慣の改善提案などを丁寧に行っています。予防は受け身ではなく、自ら取り組むもの。患者様と歯科医院が二人三脚で取り組むことが、インプラント成功のカギとなります。 

インプラント治療とケアに関するよくある質問 

Q1. インプラントは一生使えますか? 

適切なケアを行えば、何十年と使用できることもめずらしくありません。長く使い続けるためには、日常のケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。定期検診の有無や生活習慣によって大きく左右されます。 

Q2. インプラント周囲炎はどうやって防げますか? 

原因となるのは主にプラーク(歯垢)です。予防のためには、毎日の正しい歯磨きと、歯科医院でのプロフェッショナルケアの両立が大切です。当院では歯科衛生士によるクリーニングや噛み合わせのチェックも行い、早期発見・早期対応に努めています。 

Q3. 定期検診はどれくらいの頻度で必要? 

一般的には、3〜6ヶ月に1回の定期検診をおすすめしています。患者様のお口の状態や生活習慣に合わせて、最適な間隔をご提案します。特にインプラントは神経がないため、違和感を感じにくく、見えないリスクの早期発見が重要です。 

Q4. 喫煙していても大丈夫? 

喫煙はインプラントの治癒や維持に悪影響を与えることがあります。血流が悪くなり、インプラント体が骨と結合しにくくなったり、周囲炎が起こりやすくなったりするため、可能であれば禁煙または本数を減らすことをおすすめします。カウンセリング時にもお気軽にご相談ください。 

【まとめ】 

インプラントの寿命は「入れて終わり」ではなく、その後のメンテナンスや生活習慣によって大きく左右されます。とくに、インプラント周囲炎や糖尿病・喫煙などの全身的な影響には注意が必要です。 

「まだ相談する段階じゃないかも」とお悩みの方も、まずはヒカルノ歯科にお気軽にお尋ねください。一人ひとりのお口の状態に合わせて、わかりやすく丁寧にご案内いたします。 

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【休診日】木曜日、日曜日、祝祭日


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